土曜

きょう3回目のホットミルクを飲む。油膜ができる度に指で掬って口へ運んだ。牛乳を飲めるようになったのが二十歳を過ぎてからだったので、中学生のころ今日くらい飲めていたらもう少し身長が伸びていたのかもしれない。救えない。

どんなにいい音楽もどんなにいいアニメも映画も小説も、自分のタイミングが合わなかったら心が響かないの、本当にわがままだと思う。制作する側/発信する側がどんなに手を尽くしてくれていても自分の感性が追いついていないと見逃してしまっていて、たまに働く直感で出会ったとき見つけた一瞬の何かを手放したくなくてわからないまましがみついていることもままある。直感は蓄積だから、自分のなかの大切にしないといけないものをちゃんと気づけるようにしていたい。出来るだけ見逃さないように。

ちょっと前に映画館で見たエヴァの予告にめちゃくちゃドキドキしたからこれは映画館で見ないとだめなやつ!と思い、今までエヴァを見たことがなかったのでテレビシリーズから順番に見ている。これはこの歳で見れてよかった、よね。見ていない話が多い分、いまは必死にネタバレを踏まないよう日々怯えて暮らしている。

今日はずっと機会を逃していた演劇(配信)「もっとも大いなる愛へ」をみて、感情が雑巾絞ってるときみたいになってしまった。ひとりでよかった。どうかこの演劇が出会うべきひとに出会ってほしいと思った。配信最終日なのに。これはもうただの意地なんだけど、一生共感なんかに救われたくない。寄り添うってそれだけじゃなかったじゃんね